武蔵野大学 環境システム学科 公開授業 2021秋
解のない課題に伴走できる人材に求められる参加型リーダーシップ入門
概要
この公開授業においては、持続可能な地域/コミュニティづくりという長期的な関わり合いと働きかけが必要な「解のない課題」に伴走できる人材に必要な参加型リーダーシップの入門を学ぶ機会を提供します。参加型リーダーシップについて、これくらいの時間をかけて体系立てて学べる機会は、日本でまだここだけです。
授業では、対話、グラフィック・ハーベスティング、人間の基本的ニーズの考え方、幸せを測る指標の作り方、ユーザー感性学、ESD など、解のない課題に求められる話し合いの形を体験し、振り返るというリズムで学んでいきます。
「解のない課題」に向き合うときに必要なシステム的なものの見方、働きかけ方を学んでいく皆さんが今後助け合いながら学び続けられるよう「多様性を認め合い、自分らしく過ごせる公平なコミュニティ」の形も探求します。
本公開授業は学部生のほか、学外からも参加者を募集します。
幅広い視野とリアルな社会の声を聴きあい、様々な知識を習得しながら、社会とのつながりを作ることにも挑戦します。
奮ってご参加ください。
スケジュール
学外参加者は全てオンラインで実施します。
Vol.1&2 セット受講
9月25日(土)13:10~14:50& 15:00~16:40
対話の基礎
ウェルカムメッセージと講師自己紹介
参加型リーダーシップで大切にしている対話(ダイアログ)の意味
ダイアログの原理
コミュニケーションとは何か
表情が表現するもの
スウェーデン語で「おしゃべり中も良く聴く」をやってみる。
対話と協働の関係性についてのワーク
参加型リーダーシップの基礎ー4相の実践
*Vol1と2は、合間に休憩を挟みますが通しの内容となっております。
Vol.3&4 セット受講
9月26日(日)13:10~14:50、15:00~16:40
グラフィックハーベスティング基礎
なんのために描くのか。
グラフィック基礎練習
ビジュアル・ストーリーテリング
グラフィック・レコーディングの準備と演習
ハーベスティング基礎 ストーリートリオ・ハーベスティング
自分たちの幸せを測るための指標を作る-1
自分たちの幸せを自分たちで定義して、測定する指標作成のための基礎を主に授業の形式で学びます。
*Vol3と4は、合間に休憩を挟みますが通しの内容となっております。
Vol.5 10月17日(日)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク1
ケイオディック・パス
対話に臨む4つの姿勢
参加型リーダーシップの前提となる考え方を座学と体験型のワークと対話を通じて学びます
私たちが生きる時代をどうみるのかについて、そしてその時代を生きるためになぜ参加型リーダーシップが必要なのかを確認します。参加型リーダーシップの基礎ー4相の実践
Vol.6 10月17日(日)15:00~16:40
現場に出かけて出会うということ〜感性学の視点を通して〜
地域の課題を理解するってどういうことか。暮らしを大事にするってどういうことか。
地域の目線に立って初めて見えてくることを学ぶために、私たちはどんなレンズをかけて向き合えばいいでしょうか。感性学というまだ新しい学問を通じて、地域に向き合うための意識について学びます。
*この授業は特別講師が担当予定です。Vol.7 10月24日(日)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク2
リビング・システム
私たちにはいろんな○○力が備わっています。今回学ぶのは、「イキモノ力」。ケイオディック・パスととても相性がいい力であり、私たちみんなに備わっているものです。この力が最大限に活用されるように、お互いのコミュニケーションをとることを目指します。
イキモノ力を使わずに済むシステムの形 私たちの周りには、私たちのイキモノ力を封じ込める仕掛けや当たり前がたくさん潜んでいます。仕掛けや当たり前を可視化することで、意識して働きかけやすくすることを目指します。Vol.8 10月24日(日)15:00~16:40
ていねいな発展とイノベーション
チリの経済学者、マックス・ニーフは、地域の生活の質を自分たちで定義し、それに必要なものを対話によって明確にするための共通言語としてHuman Scale Development(日本語訳:ていねいな発展)という新しい経済学の考え方を提示しました。モノやサービスの積み上げてで幸せを語る時代を抜け、モノやサービスに頼らずに自分たちの幸福度を上げていくための大切なフレームワークです。今回はていねいな発展の基礎を座学、対話、体験型のワークを通じて学び、自分が大切にしていることを表現する練習を始めます。
また、ニーズをベースにした持続可能な社会を作るためのリーダーシップ及び、ニーズを形にするための市民、デザイナー、技術者によるイノベーションを学ぶ2つのスウェーデンの修士課程についてのコンセプトも紹介します。*マックス・ニーフ 参考資料
Vol.9 10月31日(日)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク3
カネヴィン・フレームワーク
課題解決に飛びつく前に、求められる解決策の性質に思いを馳せてから、それに合うような手段を選ぶこと。時間、エネルギー、資金、人的パワーなど、限りある資源が意味のある形で地域に貢献するために必要な、課題解決のカタチについてまず合意するための枠組みを学びます。参加型リーダシップが特に有効な課題のカタチについても理解を深めます。
Vol.10 10月31日(日)15:00~16:40
自分たちの幸せを測るための指標を作る-2
(Vol. 3-4、10、12の連続講座です)
ブータンではGDP(国民総生産)の代わりにGNH(国民総幸福)を高めるために国の政策が考えられています。GNHを測定する指標もあります。私たちの暮らしの周りには、GDPはもちろん、なんとかランキング、偏差値、など私たちの暮らしの一部を勝手に測る指標がたくさんありますが、これらの指標は私たちの暮らしを豊かにするために必要なことを測定していると言えるでしょうか。この連続講座では、「ていねいな発展」で練習したことを生かして、ブータンでの幸せの指標づくりのエッセンスを取り入れて、私たちの指標を作ってみることに挑戦します。
Vol.11 11月3日(水・祝)13:10~14:50
参加型リーダーシップのフレームワーク4
ブレス・パターン(話し合いの設計について)
当事者のなかから答えを見つけていかなくてはならない、つまり過去に前例のない課題に取り組むための話し合いをどのように設計すれば良いのか、座学と対話で学びます。
Vol.12 11月3日(水・祝)15:00~16:40
自分たちの幸せを測るための指標を作る-3
(Vol. 3-4、10、12の連続講座です)
仮に作った指標で、自分たちの幸せ度を測ってみます。この幸せ度を上げるためのアクションも検討します。
指標を作るために気をつけないといけないことについて対話の時間を持ちます。Vol.13 11月14日(日)13:10~14:50
総まとめ1
グラフィックで自分のやってみたいことを描く、対話する
この講座で学んだこと、この講座で学んだことをベースに今後やってみたいことなどを、グラフィックで表現し、対話を行います。Vol.14 11月14日(日)15:00~16:40
総まとめ-2
描いたものをベースに話をする
この講座で学んだこと、この講座で学んだことをベースに今後やってみたいことをお互いに聴き合います。
受講スタイル
一コマ単位でお申込みいただけます。全体を通して受講いただくことで学びが積み重なる構成となっています。全日程の受講が難しいという方向けに、参考までにいくつかの受講パターンを提案します。しかし、これに限らずお好きな講座をご選択ください。
1コマ100分
¥6,050
(税込)
※1&2セット受講は2コマ分の参加費で計算をお願いします。(3&4のセット受講も同様)
幸せの指標
(オンデマンド含む)
¥15,400
(税込)
10月17日から30日間限定のオンデマンドで(幸せの指標1を50分間)を各自学習後、
10月31日Vol.10(幸せの指標2)
11月3日Vol.12(幸せの指標3)
会議がかわる!
フレームワーク
¥24,200
(税込)
10月17日Vol.5(ケオディックパス、4相の実践)
10月24日Vol.7(リビングシステム)
10月31日Vol.9(カネヴィンフレームワーク)
11月3日Vol.11(ブレスパターン)
受付終了
【受付終了】
14コマ通し受講¥52,800
(税込)
【受付終了】
対話基礎+参加型リーダーシップ
¥48,400
(税込)
9月25日Vol.1,2(対話)9月26日Vol.3、4(グラフィック・幸せの指標1)
10月17日Vol.5(ケオディックパス、4相の実践)
10月24日Vol.7(リビングシステム)
10月31日Vol.9(カネヴィンフレームワーク)
11月3日Vol.11(ブレスパターン)
【受付終了】対話基礎+幸せの指標
¥42,350
(税込)
9月25日Vol.1,2(対話)9月26日Vol.3、4(グラフィック・幸せの指標1)
10月24日Vol.8(マックスニーフ)
10月31日Vol.10(幸せの指標2)
11月3日Vol.12(幸せの指標3)
【受付終了】
対話基礎+グラフィック+感性学
¥30,250
(税込)
9月25日Vol.1,2(対話)9月26日Vol.3、4(グラフィック・幸せの指標)
10月17日Vol.6(感性学)
参加者の声
これまでに参加された学外受講者からのお声を紹介します。
公平なコミュニティの体感
~多様性を認め合い、自分らしく過ごせる場~
以前から参加型リーダーシップについては興味がありましたが、具体的にどういった場面でどのようなことをするのかなど、体系立てて学べる場は日本にはなかったこと、大学生の皆さんと共に学ぶというスタイルにも立場が異なるからこその学びが生まれるのではという期待もあったので参加を決めました。
参加して感じたことは、社会人だから、学生だからということは関係なく、解決したい課題に対して学びあえるのだということ、コースの説明にあった「多様性を認め合い、自分らしく過ごせる公平なコミュニティ」の形を体感することもできました。そして、どのように作っていくのかを学べる場でもあったと思います。(教育研修会社 人事 40代)
学び続ける場
~受講者同士の成長を体感~
自分の子供より若い学生さんたちに混ざっての受講で、ちょっぴりドキドキでしたが、学生さんたちの最初と終わりの明らかな成長ぶりには吸収力の凄さを見せつけられました。
早いうちからこのような貴重な学びが受けられて羨ましいなと思いつつ、私もまだまだ学び続けたいと感じた次第です。(メーカー企画 50代)
対話と協働
~人間の叡智をもとに学ぶ~
私達の暮らしは対話と協働を通じてより良く出来るのだ” ということが、
人間の叡智から学ぶことが出来ます。 無数に存在する発見の喜びを
楽しんで下さい。(メーカー 人事 50代)
ピンときた気持ちを大切に
~自分と向き合う時間~
講座のタイトルに惹かれて参加を決めました。今の自分を大切にできているか、講座の実習を通して自分に矢印を向けてじっくり向き合う時間と向き合うための材料を持って帰ることができました。講座受講後は学び得た心地よさに浸っていました。普段は学生の方々の声に耳を向ける機会がなかったので、新しい出会いと気付きの場を過ごすことができました。気になるなぁと思われる方はその気持ちを大切にしてぜひ受講してみようと行動されてみることをお勧めします。 (コンサルティング 海外事業部 30代)
受講環境について
本講座はZOOMを通じて実施します。
事前にZOOMのダウンロードと接続ができることをご確認ください。ZOOMアプリのダウンロードhttps://zoom.us/download#client_4meeting
- 画面の見やすさを考慮して、スマートフォンやiPadよりもパソコンでの参加をお勧めします
- 光回線やWifiなど安定したインターネット接続環境の下から参加ください。
- 聴くだけではなくお話する時間もあります。マイク付きイヤフォンやヘッドホンがあると音声がクリアになります
お申込みから受講までの流れ
1お申込み
受講したいコマを選ぶ。以下のお申込みフォームから必要事項を入力して送信する。
2お支払い
お申込みフォームにある情報に従いお支払いをお願い致します。
3受講案内
お振込みが確認できた方へ参加に必要な情報を記載したメールが届きます。
定員
学生1人あたり社会人2名の比率で定員を設けています。
社会人枠 18名(2021年7月21日時点)
運営
主催 武蔵野大学環境システム学科 Co-Creation Lab
共催 一般社団法人サステナビリティ・ダイアログhttps://www.musashino-u.ac.jp/ariake/Mon-Fri - 9:00 AM to 5:00 PM
Sat - 1:00 PM to 5:00 PM
Sun- Closed
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